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琉球大学病院にて「ICT機器を活用した勤務環境改善の先駆的取組を行うモデル医療機関調査支援事業」を活用し、手術室マネジメントシステムOPE MASY🄬を導入
2026年1月、株式会社セントラルユニ(代表取締役:河村将之、以下「当社」)は、琉球大学病院において、「ICT機器を活用した勤務環境改善の先駆的取組を行うモデル医療機関調査支援事業」を活用し、手術室マネジメントシステムOPE MASY🄬を導入いたしました。
本取り組みは、AI技術を活用した手術スケジュールの最適化や、月次・日次の勤務表作成の実証を通じ、手術室の運営効率化と医療従事者の勤務負担軽減を目的としたものです。
■ 導入の背景
近年、急性期医療機関においては、「医療従事者の人材不足」「働き方改革への対応」「手術室稼働率の最適化」といった課題が顕在化しています。
特に手術室は、病院経営における中核機能であり、手術スケジュール作成やスタッフの勤務表作成が、特定のベテラン職員にしかできない属人化した業務となっており、特に手術スケジュール作成には1回あたり2〜3時間を要するなど、個人・組織として大きな負担となっています。また、オーダーされた手術が診療科の保有している手術枠内に収まるのかが不透明であることや、申告された予定手術時間と実際の手術時間の乖離が大きく、手術の終了時間が読めず、超過勤務が常態化している病院も多く見受けられます。
琉球大学病院では、こうした課題を解決するため、ICTを活用した勤務環境改善の先駆的モデルとして、手術室マネジメントシステムOPE MASY🄬の導入を決定しました。
■目指す姿
本取り組みにより、目指す姿は以下の通りです。
・公平性の確保:手術スケジュール作成業務の属人化を解消し、データに基づいた客観的で公平な手術の割り当てを実現する。
・計画的な手術室運用:手術申し込みの締め切りを2日早め、システムが算出した空き状況を基に病院側から手術日を提案する運用を開始。
・医療の質の向上:創出された時間を、患者対応、若手医師・看護師への教育などに充当することで、患者安全の向上や医療の質の向上に繋げる。
■ 導入内容
本事業では、当社が提供する手術室AIスケジュールシステムを導入し、以下の取り組みを実施しています。
1,手術時間予測AIの活用:過去の手術実績データ(術式、診療科、入退室時間、麻酔方法など)と医師が予約した手術時間を基に、AIが手術所要時間を予測。
2,医療スタッフ配置:「対象手術の難易度/対象手術の経験回数/ランク」などから当日のオーダーとシフトを照合し、最適な人員配置案をAIが提案。
3,医療スタッフ勤務表作成:「勤務区分/時間帯別必要配置人数/勤務制限情報/職員別ランク」などの各種条件を設定し、毎月の勤務表をAIが提案。
4,データに基づく運営改善サイクルの構築:AI予測値と実績値の差異を継続的に検証し、病院内において手術室運営改善のPDCAを回す体制を整備。
■ 期待される効果(現在検証中)
本取り組みにより、以下の効果が期待されています。
・手術室稼働率の最適化
・手術終了時刻の予測精度向上
・超過勤務時間の削減
・医療従事者の業務負担軽減
・手術室運営の標準化・高度化
・病院経営への貢献
現在、効果検証および定量的評価を実施しており、検証結果については改めて発表予定です。
■ 今後の展望
当社は、本モデル事業で得られた知見を活かし、急性期病院へ推進するとともに、各医療機関の特性や診療体制に応じた最適な運用設計までを含めた支援を強化してまいります。単なるシステム提供にとどまらず、病院ごとに最適化された運用支援をセットで提供することで、手術室の生産性向上および病院収益の改善に貢献する長期的なパートナーとして選ばれる存在を目指します。
■実践事例掲載
厚生労働省令和7年度「ICT機器を活用した勤務環境改善の先駆的取組を行うモデル医療機関調査支援事業」の実践事例として紹介されています。